スタートから約15キロ、宮崎神宮からの復路、江平の交差点に3つ目の関門がある。そこで私はタイムオーバー。歩道に上がってバスを待たねばならない。私はそれを無視するかの様に100m先で待つ仲間の元へ歩道を突っ走った。私がスポーツジムLのランニングコースに入ってからもう2年以上になる。毎週火曜日の夜9時から10時過ぎまで約1時間、コーチや仲間と走った。春は夜桜コース。夏は夜でも暑かった。秋は大淀川河川敷の風は気持ち良く、冬でも汗をかき、寒さに強くなった。1年経つとチームの親近感は増し、互いの顔を見ると大会では実力以上の力が出せた。係員が私を追うが追いつけない。どこにこんな力が残っていたのか、自分でも不思議だった。コーチや仲間とハイタッチ。実力以上の力も失格後に出しては意味がない。係員も迷惑だ。追いついた係員は直ぐに状況を把握したのか、何も言わずにニコニコしながら私のゼッケンをはずした。