観光名所の長野県の地獄谷野猿公苑で温泉に入るニホンザルは、体内のストレス物質が減っていることが、京都大霊長類研究所の調査でわかった。人と同様に、サルにとっても温泉はリラックス効果があるようだ。
ニホンザルは世界で最も北に生息するサル。温泉入浴は地獄谷野猿公苑の雌を中心に見られる。1963年の冬に目撃されたのが最初で、今では雌の3分の1にまで広がる習慣になっているという。湯に漬かるのは、冬の寒さによるストレスを和らげるためとみられていたが、科学的なデータはなかった。
調査では、温泉入浴の頻度やふんに含まれるストレス物質であるグルココルチコイドの濃度が詳しく調べられた。
その結果、冬期に入浴が確認された後のふんのストレス物質の濃度は、入浴していない場合よりも平均で約20%低かった。寒さが和らぐ春には入浴頻度が冬より大幅に下がり、濃度の差も確認できなかった。
ニホンザルは温泉入浴で寒さに適応し、繁殖や生存に生かしていると考えられる。
京都新聞より
ニホンザルは世界で最も北に生息するサル。温泉入浴は地獄谷野猿公苑の雌を中心に見られる。1963年の冬に目撃されたのが最初で、今では雌の3分の1にまで広がる習慣になっているという。湯に漬かるのは、冬の寒さによるストレスを和らげるためとみられていたが、科学的なデータはなかった。
調査では、温泉入浴の頻度やふんに含まれるストレス物質であるグルココルチコイドの濃度が詳しく調べられた。
その結果、冬期に入浴が確認された後のふんのストレス物質の濃度は、入浴していない場合よりも平均で約20%低かった。寒さが和らぐ春には入浴頻度が冬より大幅に下がり、濃度の差も確認できなかった。
ニホンザルは温泉入浴で寒さに適応し、繁殖や生存に生かしていると考えられる。
京都新聞より