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宮崎市佐土原町の内科医院です。

消化器・胃腸科が専門で、胃カメラや大腸内視鏡、腹部エコーでは鎮痛・鎮静剤を使い、苦痛の少ない検査を心がけます。
循環器や呼吸器、感染症やアレルギーも診療します。

また、介護支援専門員が介護や認知症のご相談に応じます。
なお、禁煙補助薬や男性型脱毛症治療薬も処方します。
平日8:30~12:30
14:00~17:30
水・土曜  8:30~12:30

(なお、午前中 8:30~9:00に胃カメラや腹部エコーなどの検査が入っている場合は、外来診療の開始は午前 9:00からになります)

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命にかかわることがある虫刺されがハチ。気分が悪い、息苦しい、体から力が抜けるなどの症状がある場合はすぐに救急車を呼ぶべきである。全身症状がなくても、複数個所を刺されたら早急に救急外来を受診しなければならない。ハチに刺されると有毒物質で痛みや皮膚の赤みが生じ、だんだん膨らみが増す。初めての場合は痛みだけで済むが、2回目以降では、刺された直後よりも2、3日後に症状が最も強くなり、1週間前後で治まることが多い。刺されたら、アウトドア専門店などで販売されている毒吸引器で吸い出し、患部をきれいな水で洗う。アンモニア水や尿にハチ毒を中和する効果はなく、患部にかけてはいけない。口内の粘膜や傷から毒が入り込む危険もあり、口で吸い出すことも避けたい。最も心配なのは、血圧低下や呼吸停止などの急性アレルギー反応「アナフィラキシーショック」。刺されて7分で死亡したケースもある。初めて刺されたときでも、一度に数十匹に刺されると何日も体内にハチ毒が残り、数日後にショックを起こすこともあるので注意が必要。



一口に虫刺されといっても、虫の種類や過去に刺された頻度などによって症状は千差万別。ハチはもちろん、蚊やブユでも炎症が強ければ皮膚科に相談した方が良い。虫刺されは、医療現場では虫刺症、虫咬症などと呼ばれる。原因は、①蚊やブユなどが血を吸うときに注入する血液の凝固を防ぐ物質と②ハチやムカデ、ドクガの幼虫(毛虫)などが攻撃や保身のために持つ有毒物質に大別される。家庭でも頻繁に経験するのは、蚊やノミ、ブユに刺され、かゆみやぷつんと膨らんだ赤い発疹などが出るケース。蚊などの血液凝固を防ぐ物質は有毒ではないが、人の体が「異物」と判断するため、アレルギー反応によるかゆみや赤みが起こる。一般的に、生まれて初めて蚊に刺されたときは無症状だが、何度か刺されると1~2日後に症状が出るようになる(遅延型反応)。繰り返し刺されて幼稚園~小学生くらいの年齢になると、刺されてすぐに出る症状(即時型反応)と遅延型の両方が出る。刺されて症状が出てから1、2時間程度でいったん治まったあと、再び赤みやかゆみ、腫れが数日以上続くケースだ。さらに同じ虫に刺され続けると、最後にはアレルギー反応が出なくなることがある。治療は、激しいかゆみがあるときは患部を冷やし、ステロイドの入った塗り薬などを使う。炎症が強ければ抗ヒスタミン剤なども内服する。虫刺されのように見えても実は肝疾患や血液疾患、金属アレルギーなど別の病気が原因のこともある。



動画は、細胞内に脂肪滴が蓄積されていく様子

細胞の中で脂肪のもととなる物質ができるのを妨げたり、脂肪を溶かして減らしたりする作用があるタンパク質を、東京大学疾患生命科学教室が見つけた。この研究が肥満治療の新薬開発につながる可能性がある。脂肪細胞には脂肪の貯蔵庫となる脂肪滴があり、滴の数が増えたり脂肪を蓄えて大きくなると肥満になる。研究では「AIM」というタンパク質が、脂肪のもととなる「脂肪酸」を糖から作る酵素の働きを抑制していることを突き止めた。AIMは脂肪細胞の成熟を抑制し、細胞の外から脂肪酸を取り込めないように働いていた。脂肪細胞にAIMを加えると、脂肪滴が溶けて小さくなる。脂肪酸の不足を補うよう滴の脂肪が分解されるらしい。太り始めると血液中のAIM濃度が高まることも判明。AIMは太りすぎを抑える役割を果たし、その能力を超える脂肪蓄積が進むと肥満になるらしい。AIMはもともと人間が持つタンパク質なので副作用もない。肥満になってから投与しても効果があるという。


筑波大免疫学教室は、花粉症やぜんそく、アトピー性皮膚炎などのアレルギーの発症を抑える分子を突き止めた。この分子の活動を強める薬を開発すれば、アレルギーを抑える根本的な治療につながるかもしれない。花粉やダニなどのアレルギーの原因となる抗原が体内に侵入し、「IgE」という抗体と結び付き、肥満細胞と結合すると、肥満細胞から炎症を引き起こすヒスタミンなどの化学物質が放出されてアレルギー症状が出る。研究では、この肥満細胞の活性化を抑える分子を発見した。この分子に刺激を加えると活性化し、肥満細胞から放出される化学物質は約半分に抑えられた。今回の研究では、この分子を「アラジン1」と名付けたようだ。

かす汁など冬の家庭料理で親しまれている酒かすに含まれる成分が、肝臓を保護する効果があるということが、月桂冠総合研究所の実験で明らかになった。強い酸化力をもつ「活性酸素」が体内で増えると、臓器が傷つくなどして、様々な病気を引き起こす。特に肝臓は血液にのって活性酸素や過酸化脂質が集まりやすく、酸化を防ぐことが重要だと考えられている。同研究所は、日本酒を製造する過程で副産物としてできる酒かすの約6割を占めるたんぱく質に注目。これを酵素で分解してペプチドと呼ばれる断片にし、その働きを調べたところ、肝臓内で活性酸素を防御する働きがあるグルタチオンという物質と同様の酸化抑制作用があることを確認した。このことから研究員らは、酒かすに含まれる成分に肝機能保護や肝障害予防の効果があると結論づけた。

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