個人情報の取扱い お問い合わせ
HOME 医院紹介 診療のご案内 医療ニュース Q&A コラム

宮崎市佐土原町の内科医院です。

消化器・胃腸科が専門で、胃カメラや大腸内視鏡、腹部エコーでは鎮痛・鎮静剤を使い、苦痛の少ない検査を心がけます。
循環器や呼吸器、感染症やアレルギーも診療します。

また、介護支援専門員が介護や認知症のご相談に応じます。
なお、禁煙補助薬や男性型脱毛症治療薬も処方します。
平日8:30~12:30
14:00~17:30
水・土曜  8:30~12:30

(なお、午前中 8:30~9:00に胃カメラや腹部エコーなどの検査が入っている場合は、外来診療の開始は午前 9:00からになります)

HOME医療ニュース

 妊婦が感染すると、生まれてくる子どもに障害が出る恐れがある風疹。この先天性風疹症候群をなくそうと国や専門家は、東京五輪が開かれる2020年度までの「風疹ゼロ」達成を目指し、対策に乗り出している。

妊娠20週ぐらいまで、胎児に影響
 妊娠20週ぐらいまでの感染により、胎児も感染して障害が出やすい。予定より早く生まれ、心臓に穴が開いたり、目が濁るなどの症状があらわれる。徐々に改善はするが、発達が遅れ、聴力が落ちる可能性もある。2015年、0~2歳の子を持つ女性に行った調査では、抗体検査でウイルスに対抗する力を表す抗体価が低いと妊娠時に分かっていた割合は22・6%。その半数近くが、その後も予防接種を受けていなかった。ワクチンさえ打っていれば、子どもに生きにくさを背負わせずに済む。知らない怖さ、予防の大切さを多くの人に分かってほしい。かつて風疹は子どもの感染症と言われていたが、今の感染の中心は大人。影響を受けるのは子どもたち。

30~50歳代の男性は要注意
 感染者の年間報告数は流行がなければ数百人程度。昨年は93人だったが、全国的に流行した13年は約1万4000人に上った。このうち約9割が成人だ。それに伴い、12~14年の先天性風疹症候群も報告があっただけで45人に上った。
 風疹ワクチンは定期接種だが、5%程度は1回で抗体価が上がらず、原則2回接種が勧められる。1990年度以降に生まれた人はその機会があるが、以前は体制が未整備で30~50歳代の男性は注意が必要だ。
 流行中の2013年6月、米疾病対策センター(CDC)は「風疹の予防ができていない妊婦は、日本に渡航するのを避けるべきだ」とする警報を出した。
 風疹が流行すれば、また海外で警報が出される可能性がある。国は20年度までに海外からの輸入感染を除いて風疹ゼロを達成し、早期に先天性風疹症候群の発生をなくすことを目標としている。
 国は1月、風疹と診断した医師からの届け出の基準を「7日以内」から「直ちに」と変更。従来の指針で集団発生の場合は疫学調査をし、「可能な限り」ウイルスの遺伝子検査を行うとしていたが、今後は1例発生した時点で調査し、遺伝子検査も原則全例で行う。
 流行国を渡航中に感染し、帰国後に発病して感染が拡大するケースが多い。海外に無防備な状態で行かないよう予防を心がけよう。
読売新聞(ヨミドクター)より

中央大と宇宙航空研究開発機構(JAXA)は3月19日、手術を受けるネコの輸血に使える人工血液を作ったと発表した。今後、安全性を確かめた上で実用化を目指す。国際宇宙ステーション(ISS)の日本実験棟「きぼう」での研究成果を生かしたという。
 中央大の小松晃之教授によると、無重力状態では、たんぱく質の結晶が作りやすくなることを応用。「きぼう」内で、ネコの血液に含まれるたんぱく質「血清アルブミン」を結晶化し、構造を特定することで、人工血液に使える成分を作り出した。成分は粉末で保存でき、血液型による違いがないため拒絶反応も起きないという。
 ペットフード協会によると、2017年に国内で飼われているネコは推計953万匹で、イヌの飼育数を上回った。動物病院で輸血が必要な手術も増えているが、輸血用血液を備蓄する体制はできていない。研究チームは現在、イヌでも人工血液を開発中という。
 小松教授は「動物の医療現場は輸血で困っている。人工血液は動物たちの医療に大きく貢献するだろう」と話した。
朝日新聞社より

よく眠れるようにと、就寝前にお酒を飲むことを「寝酒」と呼びます。睡眠の専門家は「アルコールの摂取は睡眠の質を下げる」と言い続けていますが、なかなか理解されていないようです。久留米大学の内村教授によると、寝酒は睡眠の質を下げるが、それを防ぐ夜のお酒の飲み方があるようだ。
 日本を含む世界10カ国の3万5327人を対象に睡眠に関連する行動を調査した研究では、寝酒をする日本人の割合は30.3%でした。10カ国の平均が19.4%ですから、大きく上回ることが分かっています。日本人の「寝酒信仰」は強いようです。

 ◇なぜ、お酒を飲むと眠くなるのか

 寝酒を習慣にする人にその理由を聞くと、多くの方が「ぐっすり眠れるから」と答えます。確かにお酒を飲むと眠くなるので、そう思ってしまうのも仕方ありません。

 神経細胞の間で情報を伝える物質を神経伝達物質といいます。脳には「γ-アミノ酪酸(Gamma Amino Butyric Acid)」という神経伝達物質が存在します。英語名の頭文字を取った略称「GABA」で呼ばれることが多く、健康食品などでこの名前を聞いたことがある人も多いと思います。
 脳内の神経細胞にはこのGABAを受け取る部分(GABA受容体)があります。GABAがGABA受容体に結合すると、神経細胞の興奮が抑制され、鎮静が起こります。これが眠気をもたらす作用の一つになっています。
 お酒を飲むと、胃や腸で吸収されたアルコールが血流に乗って脳内に届きます。アルコールはGABA受容体に結合するので、GABAがGABA受容体に結合した時と同じように眠気を感じるのです。
 ◇アセトアルデヒドが覚醒を起こす
 しかし、お酒を飲んで倒れこむように眠った後、突然夜中にパッと目が覚めてしまったり、いつもより朝早く目覚めてしまったりした経験を持つ人は多いはずです。これは、アルコールが分解される過程でできるアセトアルデヒドの作用によるものです。
 アセトアルデヒドには交感神経を刺激する作用があります。交感神経は別名「昼の神経」とも呼ばれ、体を活発にする時に働きます。お酒を飲んで寝ると、睡眠中にアセトアルデヒドが交感神経を刺激してしまい、目が覚めてしまうのです。
 早く眠りにつけたとしても、すぐに目覚めてしまうのでは睡眠としてあまり意味をなしません。成人は健康を維持するために、毎日6~8時間の連続した睡眠を取ることが望ましいからです。
 一度目が覚めると、再び眠りにつくことがなかなかできず、睡眠の質が下がってしまいます。つまり、寝酒をすると熟睡ができないのです。
 また、寝る前にお酒を飲んで、さらに睡眠改善薬を服用する方がいます。寝入りはかなりスムーズかもしれませんが、アセトアルデヒドの覚醒効果で薬の効果が相殺されてしまいます。時には健忘を伴う異常行動が出現することもあります。
 ◇睡眠を妨げないお酒の飲み方
 寝酒をしている人の多くは、寝付きをよくするために無理やりお酒を飲んでいるのではなく、お酒が好きで、ついでに寝付きもよくしようという人が多いようです。私もさすがに、良好な睡眠が取れなくなるからお酒を全く飲むなと言うつもりはありません。そこで睡眠に悪影響を及ぼさないお酒の飲み方をお話しします。
 鍵を握るのはアルコールの分解速度です。体重50~70kgの一般的な成人が、ビール大瓶1本あるいは日本酒1合を飲んだ場合、アルコールが完全に分解されるまでには3~5時間かかるといわれています。
 ですから、夜は11時に眠りにつき、翌朝6時に起きるという生活習慣の人ならば、午後6~8時ぐらいにビール大瓶1本あるいは日本酒1合程度を飲むのであれば、睡眠の質にはあまり悪影響を及ぼさないといえます。つまり、夕食時間中の晩酌程度なら大きな問題はありません。
 アルコールの分解速度には個人差があります。小柄な人や女性は分解速度が遅いといわれていますので、これは一つの目安です。飲むお酒の量が増えると分解にかかる時間は当然長くなります。前述の2倍の量を飲むならば、分解には2倍の時間がかかると考えてください。
 良好な睡眠のためには、午後8時くらいまでの夕食時にほどほどの晩酌を楽しむのが最適なのです。
毎日新聞医療プレミアより

毎年多くの人が鼻炎や目のかゆみに悩まされる花粉症。飛散するスギやヒノキなどの花粉に対するアレルギー反応が原因だが、反応を示すのは敏感な目や鼻の粘膜だけではない。皮膚に花粉が付着することで、顔や首などにかゆみや湿疹が出る「花粉皮膚炎」を起こすこともある。季節の変わり目に起きる「肌荒れ」と思い放置している患者も少なくないが、適切なケアをすれば確実に症状は改善する。早期に適切な治療が必要だ。
基本的にアレルギーのある人の細胞であれば、スギ花粉のような原因物質が接触すると炎症という形でアレルギー反応が起きる。より敏感な粘膜が外気にさらされる眼球や鼻腔(びくう)では多くの人が自覚するほど激しい症状が出る。皮膚でもやはり、同様のアレルギー性の炎症が起きる。
アトピー性皮膚炎でも、花粉の飛散が激しくなる時期に病状が悪化する患者は少なくないが、アトピー性皮膚炎以外でも花粉が飛散する時期に頻繁に皮膚炎を起こす場合、この花粉皮膚炎を疑う必要がある。主な症状は刺激を受けやすい目の周囲や頬(ほお)を中心とした皮膚に生じるかゆみや赤み,灼熱(しゃくねつ)感などで、患者にとっては結構つらい。
 このような症状は、季節の変わり目には乾燥や紫外線などの刺激でも同じように出ることがある。スギ花粉の飛散時期に限って鼻炎や目の炎症を伴っていれば、花粉皮膚炎である可能性が高いが、一方で鼻や目に症状が出ないのに皮膚にだけ出る人もいる。おかしいと思ったら、まずは医療機関を受診して、医師の診察と検査を受けよう。
 治療としては、アレルギー反応を抑制する抗ヒスタミン剤を服用する。さらに炎症が起きた部分には、数日から1週間程度炎症を抑えるステロイドを含んだ軟こうと皮膚の状態を安定させる保湿剤を塗る治療も並行して進める。ただ、一度炎症が治まっても、花粉が飛散している間はいつ再発してもおかしくないので、内服治療と保湿のためのスキンケアは続ける必要がある。
予防や症状を軽く抑えるには、花粉と皮膚の接触を減らす。皮膚の露出の少ない服装を選び、帰宅時にはブラシなどで服に付着した花粉を落とす。帽子やめがね、マスクなどを活用したり、花粉の付着を避けるために洗濯物の部屋干しを徹底したりする対策も、鼻炎の場合と変わらない。また、顔など露出部は保湿ケアも徹底する。
 保湿に努めるといっても、皮膚への刺激を抑えるため、しみたりひりひりしたりする化粧品の使用は避けてほしい。特に炎症が起きている間は、刺激の少ない保湿剤のみのシンプルケアにして、それでも治まらなければ早めに皮膚科を受診してほしい。
 心配される今年のスギ花粉の飛散量だが、総飛散量は平年並みで、2017年シーズンよりは少し多めと予想。飛散量が2倍になっても症状は2倍まで強くはならないが、重くなるのは確かだ。
 少し寒さが戻ると飛散量が減って一時的に症状が治まる。治療を受けなくなったり、服薬を止めてしまったりする患者も出てくるという。
 しかし、一度症状が出ていることは間違いないし、長い目で見れば、本格的な飛散によって花粉の飛散量は増え、それに応じて症状も激しくなる。激しい症状が出る前から治療を始め続けた方が、効果は安定する。ヒノキの花粉も考えれば、ゴールデンウイークまでは治療が必要。
時事通信社より

山形県立米沢栄養大の加藤守匡准教授は、コーヒーの生豆などに含まれるクロロゲン酸に、高齢者の認知機能を改善する効果があることを研究で実証した。 
加藤准教授らは2014年8月から半年間、65歳以上の男女計8人にクロロゲン酸330ミリグラム入りの試験飲料100ミリリットルを毎日就寝前に摂取してもらい、その前後の認知機能テストで効果を調べた。
8人は全員、テスト前は認知機能の低下を自覚していたが、摂取後に視覚運動機能や注意機能、記憶能力など計15項目をパソコンでテストしたところ、最高で平均20%の改善が示された。特に前頭部の脳がつかさどる注意機能などの改善が顕著だったという。
血液検査では、認知症を引き起こすとされるタンパク質の一種、アミロイドベータが平均27%低下し、言語記憶の改善にも効果が見られた。
認知症は将来的に高齢者5人に1人の割合で発症するとの予想もある。根治療法が確立されておらず、今回の実証は予防対策に役立つと期待される。
河北新報より

«前 || 1 | 2 | 3 | 4 | 5 |...| 58 | 59 | 60 || 次»