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宮崎市佐土原町の内科医院です。

消化器・胃腸科が専門で、胃カメラや大腸内視鏡、腹部エコーでは鎮痛・鎮静剤を使い、苦痛の少ない検査を心がけます。
循環器や呼吸器、感染症やアレルギーも診療します。

また、介護支援専門員が介護や認知症のご相談に応じます。
なお、禁煙補助薬や男性型脱毛症治療薬も処方します。
平日8:30~12:30
14:00~17:30
水・土曜  8:30~12:30

(なお、午前中 8:30~9:00に胃カメラや腹部エコーなどの検査が入っている場合は、外来診療の開始は午前 9:00からになります)

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行楽シーズンの秋は、スズメバチが攻撃的になる時期と重なり、刺される被害が相次ぐ。今年もすでに、公園に居合わせた人が襲われるといった被害が出ている。時には命に関わる危険もあり、注意が必要だ。
 9月30日には、岩手県一関市で、運動会に向かう途中の園児とその家族14人、9月23日は東京都港区の都立芝公園で、子ども5人を含む男女10人が、24日には秋田県北秋田市でマラソン大会に出場していたランナー13人が、ハチに刺された。いずれもスズメバチとみられる。
 ハチの生態に詳しい玉川大農学部長の小野正人さんによると、スズメバチに刺される被害は例年、8~10月に集中する。この時期は翌年に女王バチとなるハチの養育が始まり、働きバチは神経質になっている。巣の防衛範囲は半径5~10メートル。この範囲に人が立ち入ると、攻撃を受ける危険がある。
 スズメバチに刺されると、激しい痛みに襲われる。気を付けたいのは、かつて刺された経験のある人。再び刺されると、強いアレルギー反応(アナフィラキシーショック)が起きることがある。急な血圧低下や呼吸困難に見舞われ、30分程度で死に至るケースもあり、疑わしければ速やかに受診する必要がある。
 厚生労働省の人口動態調査によると、ハチによる死亡者数は2016年に19人。大半がアナフィラキシーショックによるものとみられる。
いきなり刺されるのはマレ、監視役が「警告」
 スズメバチの巣に近づいただけで刺されてしまうのか。小野さんは「いきなり刺されることはまれです」と話す。「まず『監視役』のハチ2~3匹がまとわりつくように飛び回り、『カチカチ』と歯ぎしりのような音や羽音を出してくる。これ以上、巣に近づくなとの警告です」
 警告を無視してとどまったり、あわててハチを手で振り払ったりするのは避ける。監視役のハチは巣を攻撃してきたと判断し、「警報フェロモン」をばらまく。すると、巣にいるハチがフェロモンを感知し、一斉に襲いかかってくる。警告に気付いたら、あわてず静かにその場を離れることが肝心だ。
 小野さんによると、スズメバチの被害が目立ち始めたのは1980年代。「里山の宅地化が進み、スズメバチが住宅の軒先や屋根裏、橋の下などに巣を作るようになった。人との距離が近くなり、被害が相次ぐようになったのです」と説明する。
黒っぽい服は避けよう
 スズメバチに刺されないためにはどうするか。
日本自然保護協会(東京)参事の横山隆一さんは、被害に遭わない心がけとして〈1〉黒いものを襲う習性があるため、黒っぽい服は避ける〈2〉頭も刺されやすいので、帽子をかぶったり、タオルで覆ったりする〈3〉ハチの針が肌まで届きにくい厚手の長袖、長ズボンを着用する〈4〉香水や制汗剤の香りや成分は、ハチを刺激する恐れがあるため使わない――ことを挙げる。
 遠足の経路やマラソン大会のコース付近にスズメバチの巣がないか下見をするのも有効だが、例えば7月と9月とでは、巣の大きさや働きバチの数などは大きく異なる。巣が小さいと見逃してしまうことも。下見をするならなるべく直前にしたい。橋の下など、目に付きにくい場所に巣が作られていることもあり、下見は十分注意しながら、入念に。