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宮崎市佐土原町の内科医院です。

消化器・胃腸科が専門で、胃カメラや大腸内視鏡、腹部エコーでは鎮痛・鎮静剤を使い、苦痛の少ない検査を心がけます。
循環器や呼吸器、感染症やアレルギーも診療します。

また、介護支援専門員が介護や認知症のご相談に応じます。
なお、禁煙補助薬や男性型脱毛症治療薬も処方します。
平日8:30~12:30
14:00~17:30
水・土曜  8:30~12:30

(なお、午前中 8:30~9:00に胃カメラや腹部エコーなどの検査が入っている場合は、外来診療の開始は午前 9:00からになります)

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急性胃腸炎に起因した死亡は世界で年間約145万例と推定されており,全ての年齢層でその主要な原因とされているのがノロウイルスである。米疾病対策センター(CDC)は,2008~14年に報告されたノロウイルスに関する175件の調査を実施。日本を含む48カ国の急性胃腸炎患者約19万例という過去最大規模のデータの解析から,急性胃腸炎の約2割はノロウイルスが原因であることが示唆された。
2008年に報告された1990~2008年発表の研究では,急性胃腸炎の散発例の12%がノロウイルスと関連するとの解析結果が示された。
 また最近,分子診断の普及により,急性胃腸炎に対するノロウイルスの影響に関する報告が相次いでいる。今回の研究では,より幅広い地域・国の最新データを用いてノロウイルスに起因した急性胃腸炎の割合を明らかにした。
 175研究のうち26研究は高死亡率に分類される発展途上国からの報告で,それらは主に5歳未満,異年齢,あるいは入院患者を対象としていた。最終的に,日本を含む48カ国の18万7,336人が解析の対称となった。
その結果,急性胃腸炎患者にノロウイルス感染者が占める割合は18%だった。また入院患者,市中患者,外来患者に分類して解析したところ,同割合は入院患者17%に比べて市中患者24%や外来患者20%で高い傾向が認められた。
 さらにノロウイルスが原因の急性胃腸炎が占める割合は,高死亡率の発展途上国14%に比べて低死亡率の発展途上国19%や先進国20%で高い傾向にあった。
 一方,年齢層別では5歳未満で18%,5歳以上で18%,全年齢では19%で,年齢層による感染率の違いは認められなかった。
急性胃腸炎患者にノロウイルス感染例が占める割合は発展途上国よりも先進国で高いことが示された点について,低所得国では多様なバクテリアや寄生性病原体による急性胃腸炎の罹患率が高いことが背景にあるのではないかと考察された。また,ノロウイルスは,水質改善や食品衛生によって管理することができないとし,ワクチン開発の重要性が強調された。