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宮崎市佐土原町の内科医院です。

消化器・胃腸科が専門で、胃カメラや大腸内視鏡、腹部エコーでは鎮痛・鎮静剤を使い、苦痛の少ない検査を心がけます。
循環器や呼吸器、感染症やアレルギーも診療します。

また、介護支援専門員が介護や認知症のご相談に応じます。
なお、禁煙補助薬や男性型脱毛症治療薬も処方します。
平日8:30~12:30
14:00~17:30
水・土曜  8:30~12:30

(なお、午前中 8:30~9:00に胃カメラや腹部エコーなどの検査が入っている場合は、外来診療の開始は午前 9:00からになります)

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中国は,日本を含む3カ国で実施された研究で,食事からの蛋白質摂取と脳卒中リスクの関連について検討。その結果,適度な蛋白質摂取により脳卒中リスクが低下すること,また植物性蛋白質に比べて動物性蛋白質,特に魚の摂取が脳卒中予防に有効である可能性が示唆された。
食事からの蛋白質の高摂取が血圧および血清脂質値低下作用に関連することが動物実験で示されたことなどから,1980年代以降,複数の研究でこの関連性が検討されてきたが,一貫した結果は得られていない。
今回,こうした関連性に加え,脳卒中のサブタイプや蛋白質の種類,摂取量の違いによる影響の有無について検討するため,日本を含む3カ国で行われた研究のメタアナリシスを実施した。
症例数は計25万4,489例で,4件が米国,2件が日本,1件がスウェーデンで実施された研究であった。
解析の結果,蛋白質摂取量の高摂取群では低摂取群に比べて,補正後の相対リスクが20%低下していた。
 脳卒中のサブタイプ別に見ると,蛋白質の高摂取によるリスク低減効果は脳内出血で最も高く,蛋白質の種別で見た脳卒中リスクの低減効果は植物性蛋白質の12%に対して動物性蛋白質では29%と高かった。
 また,5件の研究を対象に蛋白質の摂取が用量依存性に脳卒中リスクに関連するか否かを検討したところ,蛋白質摂取量と脳卒中リスクとの間に非線形関係は認められなかったものの,蛋白質摂取量が20g/日増加するごとに脳卒中リスクは26%低下することが示唆された。
 研究者らは「食事からの適度な蛋白質摂取は脳卒中リスクを低下させる可能性がある。さらなる臨床試験での検証が必要だ」と結論。さらに,蛋白質の種類別で脳卒中リスク低下に差が見られた理由として,今回のメタアナリシスの対象となった7件の研究のうち,魚の高摂取国である日本の2研究と動物性蛋白質の摂取源として主に魚が摂取されていた1研究における脳卒中リスクの低下が顕著であったことから,「赤肉を魚に替えることで脳卒中リスクを低減できる可能性がある」との見解を示している。